エルガ製品の特長
不純物を徹底的に除去した
圧倒的な高水質
エルガの超純水装置は、他社に比べても高い性能を誇り、特に分析分野の企業・組織から高い評価を得ています。高純度の水は、分析以外の分野でも幅広くご活用いただいています。
次世代型 超高感度TQ ICP-MSに最適な超純水が採水できます
半導体やファインケミカル分野において、製造や洗浄工程には欠かせない超純水。その品質管理や研究には、微量元素を徹底的に除去した分析用超純水が求められます。エルガ・ラボウォーターのPURELAB Chorus 1 Analytical Researchが製造する超純水は、分析用水や洗浄用水として直接使用できるため、これらのニーズに最適です。
PFAS分析に最適な超純水がいつでも採水できます
PFAS分析はpptレベルの非常に高感度な分析が要求されています。現在お使いの超純水装置では、PFOSやPFOAが検出され、ブランク水として使用できない。また、PFOS/PFOAフリーの超純水を購入するのは高コストで手間がかかる、そんな不満は PURELAB Chorus 1 Analytical Researchなら一度に解決。PURELAB Chorus 1 Analytical Researchの超純水は手間なく、そのまま直接分析にご使用いただけます。
試験方法:PFOS、PFOA;令和2年環水大水発第2005281号/環水大土発第2005282号
付表1固相抽出 LC-MS/MS 法
PFHxS;令和2年環水大水発第2005281号付表1準用
(データご提供:株式会社アクアパルス様)
エルガ独自の技術
PureSure®
PureSure®︎システムは、PURELAB®︎ Chorus 1シリーズに採用されている技術で、超純水装置内の2つの超純水カートリッジの間に水質センサーを設置しています(マルチステージモニタリング)。このセンサーにより、1番目のカートリッジの精製能力が低下したとき、それを取り外し、2番目のカートリッジを1番目の位置に移すことが可能です。そのため、1本のカートリッジ(2番目)を交換するだけで装置を再び使用できます。また、この機能により、不純物が流出する前に2番目のカートリッジを交換できるため、定期的な予防交換が不要で、カートリッジを最大限に活用でき、ランニングコストの削減にもつながります。
安定と安心をお約束します
エルガの超純水装置を使えば、採水口にフィルターを装着する必要はありません。これは、装置内で確実に水質を高めて維持管理しているため、余計なフィルターが不要だからです。
実際にフィルターを使用しない方がゴーストピークがなく、バックグラウンドが安定した高い水質が得られます。
Conditions; Column: Develosil FlexFire AQ C18, 1.6 µm (2.0x100 mm). System: Waters ACQUITY UPLC H-Class PLUS. Mobile phase: A) Water B) Acetonitrile. Detection: UV 210 nm injection volume 10.0 µL.(野村化学株式会社様ご提供)
また、未使用(新品)の採水口フィルターを装着した場合には非常に多くの初期排水が必要です。多くの場合100L以上の排水を行わないとTOCは5ppb以下に下がらず、比抵抗も18.2MΩ・cmまで上がりません。
更にエルガの最上位機種のChorusシステムは、用途に応じた超純水カートリッジを採用し、さまざまな用途に最適な最高純度の水を提供します。採水口フィルターが不要なシンプルさと使いやすさ、そして高品質を体感してください。
各種フィルター交換後のTOC変動例
各種フィルター交換後の日抵抗値変動例
エルガの超純水装置では、残存有機物の水質を全有機炭素(TOC)の値で確認できます。エルガのTOCモニターは、UVランプ前後の比抵抗値を測定し、リアルタイムでTOC値を表示します。リアルタイムTOCモニタリングのメリットは次の通りです:
2秒ごとに測定値を表示するため、表示される水質と実際の採水水質が常に一致し、安心して使用できます。
急激なTOCの上昇があっても、リアルタイムに水質低下が検知され質の低い水を採取するリスクを防ぎます。
一方、バッチ式TOCモニターでは、サンプリング後に測定結果が出るまで5〜10分かかるため、実際の水質とは異なる可能性があります。
TOC表示値と採水水質の変化例
エルガのリアルタイムモニタリングは、2秒おきに測定し、高性能のTOC計との高い相関性を持つため、特に重要な低濃度のTOCモニターとして信頼性があります。
他社製品では、採水が終わってからTOCの測定を開始するものもあり、その場合、採水の数分あとにしかTOC値が分からないため、高感度分析に使用する際には注意が必要です。
TOCモニターとTOC計の比較例
エルガの装置は、タンク内の水を循環させ、その途中に純水カートリッジとUVランプを配置することで、水質をしっかりと維持します。純水や超純水は、貯留後すぐに水質が低下するため、タンク内に殺菌ランプを入れるだけでは水質を保てません。
エルガのタンク水循環システムを使えば、水の劣化を防ぎ、装置の負荷を軽減することで、カートリッジの寿命も延ばすことができます。更にこのシステムでは、循環水の採水直前に測定した水質が装置に表示されます。表示水質が実際の採水水質と一致し、安心してご使用いただけます。
また、循環ライン中のUVランプでバクテリアの繁殖を抑えるため、タンク内に殺菌用UVランプを取り付ける必要がなく、ランニングコストも削減できます。
滞留水と循環水中でのバクテリア数
純水を貯留した時の純度低下例
エルガの装置は、2~3年に一度の交換が必要なRO膜を除き、ほとんどの消耗品を前扉を開くだけで簡単に交換できます。イージーメンテナンスを追求したデザインです。特に、純水・超純水カートリッジはワンタッチで簡単に交換でき、どなたでも扱いやすくなっています。さらに、PURELAB flexやPURELAB Chorusでは、操作手順がディスプレイに表示されるため、安心して交換作業を行うことができます。
エルガ製品は、使いやすさだけでなく、その優れたデザインと機能性でも高く評価されています。2014年と2021年のグッドデザイン賞をはじめ、Red Dot Design Award、Design Effectiveness Award、A' Design Award Goldなど、国内外のデザイン賞を多数受賞。スタイリッシュで機能的なデザインが、世界中のプロフェッショナルから信頼を得ています。
優れたコストパフォーマンスで維持費を削減
エルガは、高品質な純水・超純水システムを提供しながら、筐体の共通化や消耗品の数の削減、さらに消耗品の長寿命化を実現し、コスト効率を最大限に高めています。初期投資からランニングコストに至るまで、長期的に見て他社製品よりも経済的です。エルガの製品は、信頼性の高い性能を維持しながら、コスト削減を可能にし、ラボの運営をサポートします。
全機種バリデーション対応 (PURELAB Questを除く)
エルガの純水・超純水装置は、PURELAB Questを除くすべての機種で「バリデーションサポート」を提供しています。 バリデーション可能な機種を最上位機種だけでなく、さまざまな機種から選べるため、初期コストを大幅に抑えることができます。また、最上位機種では消耗品が多くなるため、ランニングコストが高くなることがありますが、エルガはお客様の用途や使用量に合わせて最適な装置をご提案するので、ランニングコストも抑えることができます。
エルガでは、全製品に対して耐用期間全体を通したカーボンフットプリントの分析を実施しています。また、リユース素材の積極的な採用にも取り組んでおり、例えば人気モデルであるPURELAB Questは、サステナビリティを重視したデザインで、製品材料の約85%にリユース素材を使用しています。さらに、消耗品も長持ちするものを選定し、環境負荷の低減を追求しています。
80年以上の歴史を持つ純水製造業界のリーダーとして、事業活動が気候に与える影響を最小限に抑制する責任を自覚し、世界規模でアクションを起こしています。