免疫組織染色

免疫化学は、免疫系と免疫反応の研究に焦点を当てた化学分野です。 超純水が不可欠となる理由をご説明します。
免疫組織染色

免疫化学は、抗体と抗原間の相互作用に特に着目して、免疫系の特定の機能とメカニズムを分子レベルで研究する化学の一分野です。 免疫化学では開発が進んでおり、分子進化、病理学、ウイルス学において多くの用途があります。

免疫細胞化学

免疫細胞化学(ICC)は、特定のタンパク質や抗原、および全細胞と無傷細胞における結合抗体の相互作用を視覚化するプロセスを掘り下げて研究する分野です。 こうした研究により、細胞が特定の抗原を発現しているかどうかを評価することができます。

免疫組織染色(IHC)

免疫組織染色とは、生体組織中の抗原に特異的に結合する抗体の原理を利用して、組織細胞中に抗原を局在化させるプロセスを指します。 これは、癌性腫瘍のような悪性細胞の診断において特に重要となる手法です。 水槽や組織切片用水槽から、使用している自動機器の大部分に至るまで、病理組織ラボでは全体にわたって水が必要となります。

水の影響

免疫化学の分野全体で水が必要とされるため、ニーズに合った適切な種類の水を利用できるようにすることが重要です。 水質が良くないと、硬い堆積物や菌膜が蓄積する可能性があります。 水と試料が直接接触する場合は、抗体や分析物に干渉し得る不純物や汚染物質を確実に除去することが重要となります。

水の要件

必ず用途に適した種類の水をお使いください。 以下は免疫化学用途の要件です。

 必要な感度比抵抗値 
(MΩ.cm)*
TOC 
(ppb)
フィルター 
(µm)
細菌(CFU/ml)エンドトキシン(EU/ml)ヌクレアーゼ水質等級
免疫細胞化学

>18

<10

UF

<1

<0.002

ND

非発熱性

超純水

放射免疫測定一般レベル>1<50<0.2<1NANA一般ラボ
不純物
適切な製品